始業時や金型交換時、金型の温度を成形可能な温度まで迅速に昇温させることは非常に重要です。
そこで誘導加熱装置を活用すれば、目標の温度まで一気に昇温!! することが可能になります。
た だ し 、金型全体を均一に成形温度まで昇温することには技術的な課題が伴います。誘導加熱は主に表面から加熱を行うため、内部の昇温は伝導熱に依存します。電気炉やガス炉も基本は表面からの入熱ですよね、ただ電気炉は空気を温め温まった空気がワークを温めるというロスの多い加熱方式ですが…。誘導加熱の場合、周波数の低い低周波を使用することで内部への電流の浸透深さは改善されますが、それでも深さは約10mm程度に限られます。
そのため、金型を均一な温度にする作業は従来のヒーターや炉に任せることとし、一番電力と時間がかかる予備加熱を誘導加熱で効率化するのが効果的です。誘導加熱は金型自身を発熱させる仕組みのため、余計な媒介物(空気や水、油など)を温める必要がなく、環境に優しく経済的でもあります。
さらに、エンプラ成形品の金型は、1台の加工機で金型を交換しながら複数の成形品を作ることが一般的です。金型交換の時間があらかじめ分かっている場合、誘導加熱を使って金型を事前に昇温しておくことで、生産効率を格段に向上させることができます。これにより、時間短縮だけでなくコスト削減にも大きく貢献します。
ぜひ一度弊社までご相談ください。技術的な課題や具体的な導入方法について、専門スタッフが丁寧にご案内させていただきます。
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