水は電気を流す!?
「水は電気を流す」 小中学校で習ったことですが、
電源装置の中でこのような現象が及ぼす影響については、
なかなか考えが及ばなかったりします。
H2Oは電気を通しませんが、水道水や工場循環水などは電流が流れます。
高周波電源装置も回路によっては、高い電圧のかかる部分を冷却する場合があり、
その場合、高電圧部分を冷却した後の冷却水用の配管(ホースや塩ビ)は、
経路を長く取り 徐々に電圧を落としていく必要があります。
なぜなら、 電圧の高い部分を冷却している水(純水なら問題無いのですが)は、
電流が流れてしまうからです!
よって、高電圧からの配管(ホースや塩ビ)は経路を長く取らないと焼損してしまう事になります。
具体的には、ホースや塩ビ管をボビンに巻いて、写真 のような『蛇管』というものを設置します。
ホースでの配管の場合、経年変化などでホースが固くなったり、ホースに穴が開いてしまった時、
安易に短くしてしまうと、ホースが真っ黒に焼けて辺りは水浸しに… という事故にもつながります。
知識としては、『水は電気を流す』 ということを知っている事ですが、電源装置でも考慮して設計していますので
交換や補修時には、一声かけていただけると、注意点などご説明できるかと思いますので、お声掛け下さい。
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