突然ですが…
空手タイマー+得点板を作りました! (アカイ電子どこいくねーん😂)

(開発中の写真)
実は少し前から精神修練と体力維持😅のために空手を教わっております
少し前から近くの小学校の体育館で空手を習うようになりました。
空手競技には、形と組手があります。
東京オリンピックの新競技として採用されたので少し一般的になった印象もありますが
競技が国際化してくるとルールが「誰にでも分かりやすく」と変更されていく関係で、
組手競技も毎年のように変わっているようです。
競技を円滑に進めるために、得点板とタイマーが色々なメーカーからデジタル・アナログにかかわらず
販売されておりますが、ルールの変更によりこの得点板にも変更が余儀なくされております。

特に2024年からは、この得点板の表示内容に大きく影響するルールの変更がありました。
反則に関するところが一番の大きな変更箇所でしょうか…
またその他にも 「先取」やその取消し、先取取消しに伴うポイント種の履歴の記録が必要です。
これからもこの表示に影響があるルール変更は続く可能性もあるかもしれません。
「変更の度に新しいモノに買い替えたり、付け加えたり大変だなぁ」思っておりました。
このような変更に柔軟に対応できるようなものは作れないか…
スマホのアプリとして 得点板+タイマーを作られているものもあるようです(👏拍手!)
練習では、小さなスマホの画面でも充分だと思うのですが、試合ではある程度の大きさはもちろんのこと
得点板を操作する人と 審判+選手から見える画面はミラーでないといけません。
それで私 少し考えました
- まずは制御を司る 「頭脳」 をどうするか?
- 操作入力方法とその手段は?
- 操作者側と選手+審判側の2画面の表示に対応?
- 終了のブザー音は?
- もちろん なるべく安くあげるには…
まず「頭脳」の検討から
私達、仕事でよく使う「シーケンサ+GOT」 の組み合わせがありますが、
操作入力はGOTのタッチパネルを使えば充分な処理が予想できます。
しかし 2画面表示 の問題、そして価格の点で土俵にも上がれません💦
次に「頭脳」として思い浮かぶのは「パソコン」で、ソフトもある程度手っ取り早く作れそうですが、
安いものでも50,000円くらいはしますよねぇ 却下!
小さな コンピュータということで Arduinoは?
価格的には、数千円で入手可能ですし処理性能的には充分ですが、
表示能力に難がある感じで落選 👎🏼
そうだ! ラズパイはどぉ!?
最近 Raspberry Pi 5 も発売(2024/02)されたし
Raspberry Pi 4からは、HDMI出力が2ポートあるので、
操作者向けの表示と選手+審判向けの表示と分けて出力できる!
入力はキーボード… テンキーで事は足りる!
これでいっきに構成は、決まったんじゃない?!
- 頭脳 は Raspberry Pi
- 操作入力はテンキーで機能を適当なキーに割振る
- 操作者の表示はHDMI出力の1ポートを使い3.5~7インチのディスプレイを接続する
-

- 選手+審判向けの表示は、HDMIポートから表示させ、画面はテレビかモニターを各自で必要な大きさのモノを用意してもらう😆
-

- 価格も Raspberry Pi +テンキー+3.5~7インチモニター+マイクロSDカード(ソフトウェア)+ケースを合わせても原価で 23,000円 (2024/06 時点)くらいでできるぞ!
とりあえず、1式 用意して早速ソフト開発に…
仕事の合間に作業を行い 約2週間
完成したものの、色々な方の意見使用感を お聞きしたくて、
稲垣総師範や他の先生方にプレゼンをしたり 市の空手道連盟の先生に使っていただいたり…
でかいテレビにも接続OK!
TV側のHDMIの設定の問題や、音の問題など課題がボロボロと出てきましたが、
一応 完成の目処がつきました。
で、完成したのがこちら!

3.5インチの小型モニタは操作者向け、この小型モニタの裏にラズパイが仕込まれています。
※ 本体サイズ:109(W) ✕ 70(H) ✕ 30(D) 、テンキーボード:90(W) ✕ 149(H) ✕ 24(D)
右側にあるのが、操作用のテンキーボードです。これでサイズ感がお分かりになるかと思います。
ラズパイの入力電源はUSB typeC で5V を給電します。
上面にマイクロHDMI端子あるので、テレビやモニタをつなぐことができます。
ブザー音は テレビのスピーカーをお借りします。
スピーカのないモニターの場合は、USBにスピーカーを取り付けて貰えば
そこからブザー音を再生できます。
※ もちろん『先取』にも対応しており、取り消しもできます。

同点で先取が取り消された場合でも、一本、技あり、有効 の数もわかるようになっています👐🏼
そして、『組手の試合練習の時だけのためにこの出費は…』とのご意見を受け
普段のインターバル練習にも使える汎用性を高めたトレーニングタイマー機能も追加しました。

使い方は以下の通りです。
トレーニング時間1(運動時間)、トレーニング時間2(運動時間)、休憩時間(インターバル)をそれぞれ設定することで、これらを自動的に連続して繰り返すことができます(トレーニング時間2は「0」に設定することも可能)。
例えば上の設定の場合、『スタート』で、トレーニング時間1で 設定時間された1分30秒間のカウントダウンが始まります。1分30秒経過でブザー音がなり次のトレーニング時間2で設定時間された40秒間のカウントダウンが始まります。また40秒経過でブザー音がなり次の休憩時間で設定された1分間のカウントダウンが始まります。1分経過でブザー音がなり、最初のトレーニング時間1からのシーケンスに戻り延々繰り返されます。※ トレーニングタイマーも買うと結構 お高いですよね…😅
購入部品一式
Raspberry Pi 5 4GB ラズベリーパイ本体 https://amzn.to/4n9JbkJ、https://www.marutsu.co.jp/pc/i/2782516/
HDMI 3.5 インチ LCD ディスプレイ モニター https://amzn.to/4pL84VF
有線テンキーボード https://amzn.to/47JLw0M
microSDカード 32GB https://amzn.to/4ncP8xg
↑ でひととおりは揃います
『これ興味深いぞ!、面白そう!』と思われた方は、 是非 ご連絡ください
※ 追記1(2025/09)
ラズパイと内蔵モニタを安定して動作させるためには、電源アダプターの出力が 3~5A 必要なようです。
あわせて購入される方が良いかと…
もちろん、いまお持ちのCIOさんのNovaPort とか アンカーさんのPowerPort とかでも全然OKです👌
ラズパイ用電源アダプター https://amzn.to/4gyavXg
3.5インチのモニターが標準(ケース付き+価格で選定😅 )ですが、
7インチのモニタを組み込むことも可能です。デモ用として製作したのがこちら ↓ です。

少し画面が大きくなっているのと、 テンキーをワイヤレスにしてます 😂
常にバージョンアップ!
価格的に許されるのであれば ケース付き10インチモニタ も有りかもしれませんね
https://amzn.to/468jWZY

10インチモニタ版、こんな感じになります。
※ うしろは、19インチテレビです
※ 追記2(2025/10)
先日 ご購入いただきましたM様からのご要望で、
今までタイマーは「フルタイム」だけでしたが、「ながし」にも対応しました👏🏼
( M様 ご要望ありがとうございました)
また、取扱説明書も用意しておりますので→ 取扱説明書 ご確認ください。