全国的に梅雨入りしておりますが、
梅雨の時期に気をつけておきたいことを、挙げてみたいと思います。
1.放電
2.漏電
3.感電
4.接触不良
…
いろいろと出てきますが、おおよそ梅雨の時期の湿度に依るものです。
それでは、順番にみていきましょう。
<放電>
電圧の高い部分の多い電源装置ですが、装置の中で少々ホコリが溜まっていても大丈夫でも
湿度とホコリが一緒になると、高電圧の部分で放電が起こりやすくなります。
<漏電・感電>
また発熱を伴う部品では、冷却水で冷やすことが多いのですが、空気中の湿度が高いこの時期
チラー等によりよく冷えた冷却水が通る配管やホースの周りには、結露がおこってしまいます。
この結露を伝って電気が流れてしまう場合も多々あり、漏電・感電の危険もあり注意が必要です。
<接触不良>
加熱コイルや変流器の接続部分は銅板を用いて接続しておりますが、通電中は発熱するため冷却水で冷やすことも多いのですが、
ここでも結露が発生すると、銅板に緑青(ろくしょう:青錆)が発生する場合が多々ございます。
ぴたっとくっついているように見える接続部分でも、緑青が侵食していくと接触不良が発生してしまいます。
【対策】
「じゃぁ、どうしたらいいの?」ということになりますが、
装置内の湿度を抑えるのが効果的です。
一般家庭では、「風通しを良くすると良い」といいますが、さすがに装置を開放して運用することは
大変危険なので、絶対にやめていただきたいのですが、BEST! は除湿器(エアコン)を導入していただく事だと思います。
しかしコストがかかるため、すぐに対策を取れない場合、市販の除湿剤を入れるのも一つの手です。
人間にとっても嫌な梅雨ですが、装置にとっても嫌な今の時期、湿度を管理することで快適に!